スリムPCのHDDをSSD化

スリムPCのHDDをSSDへ換装
スリムPCのHDDをSSDに換装したのだが、とても困ったのでメモとして残しておくことにした。細かく書いているが、自分の環境ではこれでできただけで、100%できる保証はない。対応は自己責任ということでご認識いただきたい。

最近新しいパソコンを買った。ただ、購入時にカスタムでSSDタイプにするととても高い。

購入PC:富士通 ESPRIMO WD2/W
標準(±0円):HDD 500GB

カスタム(+32,400円):SSD 256GB

このようにSSDを選択すると3万円以上増額されるわけだが、SSD自体が240GBで8,000円程度だったので、自分で換装するか、と思い標準のHDD 500GBでポチった。

換装元HDD
TOSHIBA (500GB)

換装先SSD
SanDisk SDSSDA-240G-J25C (240GB)

結局、紆余曲折してどんな手順で何をすればよかったと思うかを先に書く。

やっておけばよかったこととその順番
①回復ドライブ用USBメモリ32GB以上の購入(ないし準備)
→PCによって必要な容量は違うようだ。富士通製PCは32GB以上と書いてあった。Windows10はリカバリメディアが添付されていないので、自分で作っていないとOSが壊れたときに元に戻せなくなる。自分はあとで作れなくなった。理由は後述。
②購入したUSBメモリを使用してWindows10の回復ドライブを作成
→先に5インチベイに入っているDVDスリムドライブを換装してしまったのだが、回復ドライブ作成時に「問題が発生しました」と出て何もできなかった。システム構成を変える前に回復ドライブは作成した方がよい。
③パソコン内部を事前に確認し、SATAケーブルの長さに余裕があるか確認
→小さいSSDの変換マウンタを選択すると、L字コネクタや短いSATAケーブルが使用されている場合、コネクタに無理がかかったり、ケーブルがぎりぎりの長さでピンピンに張ってしまう。
④SSDのマウンタ購入(下は推奨というだけ。これで100%できるわけではない。)
・SSDのコネクタがほぼ同じ位置に来ないといけない場合
SilverStone (3.5インチベイ用SSDアダプター) SST-SDP08
このマウンタならば、3.5インチHDDとほぼ同じ位置にコネクタが来る。価格はほかのものより高い(1,300円くらい)が製作精度はかなり高い。取付け時は、添付されてきた頭の小さいネジを使用する。
・SSDのコネクタが同じ位置に来なくてもいい場合
Ainex HDM-34 [2.5インチSSD/HDD変換マウンタ]
→アマゾンでネジの長さが足りない、とコメントがあったが、富士通製PCはネジを使用せず、黄緑色の独自のアタッチメントなので特に問題なかった。ただ、マウンタが小さく、コネクタの位置がHDDよりも引っ込むので、SATAのL字コネクタが干渉して接続が厳しくなった。手持ちに直コネクタのSATAケーブルがあれば問題ない。
⑤クローンソフトのダウンロード、インストール、クローン作成
→SanDiskのSSDを購入すると、Apricornの EZ Gig IV with Data Selectを1回だけ使用できるので、これでクローンした方が簡単。設定も自動。
注意:クローン終了後、「Windowsを再起動する前にコピー先ディスクを取り外してください」と出る。内蔵しているとPC電源ONの状態では取り外せないので、コピー先ディスクはUSBなどで外付けしておく。
⑥元のHDDの位置に換装する

できる手順だけ書くとあっけないが、ここまで来るのに部品の追加注文も含めてまる2日以上かかってしまったと思う。この手順通りに進めれば、積み上げ時間数は半日くらいでよいのではないか。

失敗したこと
・HDDからSSDで容量が小さくなるのに「KURO-DACHI/CLONE/U3」を購入してクローンを作成しようとした。
→容量が小さくなるクローンは、KURO-DACHI単体では作成できない。物としてはよいのだが、今回の自分の環境には適合しなかった。
EaseUS Todo Backup Free v9.1.0.0 (build 20160225)を使用してクローンを作成しようとしたが、再起動後にエラーコード0xc000025のブルースクリーンになった。
→この事象はよくあるらしい。ネットで調べると解決方法(これに回復ドライブが要る)も含めてたくさん出てきた。ここでは割愛。自分の環境を書いておくので、その組み合わせは避けておいた方がよさそう。

自分の環境
ブルースクリーンになってしまった事例
クローンの作成にあたっては、SSDへ換装したいパソコンとは別のパソコンにKURO-DACHを接続して、スロット1にコピー元HDD、スロット2にコピー先のSSD、で作成。できたものを新しいPCに組み込んで起動したらブルースクリーンになった。
→たぶん換装したいPC自体に「EaseUS Todo Backup Free」をインストールして、OSを起動しているHDDに対してそのまま外付けSSDにクローン作成、が普通なのではないか。これは試していないのでわからない。
一つでいいSSD用マウンタを二つ買った
→SSDは小さいので、最小のマウンタにすると、接続コネクタがHDDと同じ位置に来ない。スリムPCはケーブルの取り回しが厳しく、L字コネクタを採用していてマウンタが小さいことで差し込み口が奥に引っ込むと、コネクタが別の部分に接触し、無理がかかりすぎる。
元の構成を変更してからの回復ドライブは作成できなかった
(追記:Windows Updateを行ったらできるようになった。内容は最下段に追記。)
→SSDを入れたうえでHDDも組み込みたかったので、元あったDVDスリムドライブを外して下記のものを取り付けていた。
オウルテック 5.25インチベイ内蔵専用HDDケース(OWL-IE5CB)
DVDスリムドライブの電源コネクタが驚くほど固く、手では外せなかった。ペンチでコネクタ部をつかんで引き抜くくらいだったので、回復ドライブを作るためだけに戻す気になれなかった。結局クローン元HDDを残しておくので、最悪Windowsがだめになったらそこからまた復元することにした。
内蔵専用HDDケース(OWL-IE5CB)へ接続する、PC側の上L字の電源コネクタがケースに干渉した
→このケース自体はとてもよかった。HDDも着脱もしやすい。ただ、スリムタワーPCに組み込むときに、PCの電源ケーブルがL字で、このケースの接続部がケース端部にあり、上L字方の電源コネクタだと電源ケーブルがPCケースと干渉する。直の電源コネクタが準備できれば問題ない。
→富士通 ESPRIMO WD2/W では、L字の電源コネクタしか内部になく、変換(L字→直)するだけのコネクタは市販されていないようなので、2.5インチドライブベイの方に電源を接続するのはあきらめ、もともと購入したケース内の2.5インチベイからジャンパーする構成となっている3.5インチの電源ケーブルコネクタへ直差しした。これをやると、HDDケース正面の電源スイッチやLEDが機能しない。ただ、ケースの3.5インチの電源コネクタ部はHDDに直結だったので、電気的には特に問題ない。

2016/5/4追記
Windows Updateのメジャーアップデート(何度も再起動を繰り返すもの)をかけたら回復ドライブを普通に作成できるようになっていた。たまたまこのリンク先の内容を見つけて、コマンドプロンプトで回復ドライブ作成状態を確認したら、「Enable」になっていた。試しに実行したらできた。ここがメジャーアップデートしたことで変わったと思われる。

コメント

  1. イーザス より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    よりみちメモ
    管理人様

    お世話になっております。
    イーザスソフトウェアでございます。

    突然のコメント、失礼いたします。

    御ブログで弊社の製品をご紹介頂きまして感謝しています。

    この記事を拝読した後、ちょっとお願いしたいことがございますので、連絡させていただきました。

    より詳しい内容を読みたい読者様のために、お手数ですが、製品名EaseUS Todo Backup Freeへ下記の公式ページをアンカーテキストにて貼り付けて頂けませんでしょうか?

    jp.easeus.com/backup-software/free.html

    お忙しい中ご無理申し上げまして大変恐縮でございますが、ご検討頂けば幸いに存じます。

    どうぞよろしくお願い致します。

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